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12月になると、家から車で1時間半、山と海に挟まれた小さなパン屋さんまでシュトレンを買いに行く。 途中、葉のすっかり落ちた木々にヤドリギを見付けては、きこりの友達ができないかなぁと願う。
4日の聖バルブの日には麦をお皿に蒔いて発芽を心待ちにする。 |
節操もなくヨーロッパ各地の習慣を取り入れて楽しもうとするのは、厳しい寒さを紛らわすため。 ここ札幌はミュンヘンの姉妹都市ということで、 毎年クリスマス市がドイツからやってくる。
グリューワインで暖を取りつつそぞろ歩きを決め込むと、あったあった、『ヘンゼルとグレーテル』でおなじみ「お菓子の家」の建材レープクーヘン(ジンジャークッキー)!、 |
オペラ『ヘンゼルとグレーテル』といえば、ヨーロッパのみならず、今では日本でもクリスマスシーズンの定番。 子供向きのオペラでしょ?興味ないわ。
と、長年見向きもしなかったけれど、どうしてどうして、大人も十分満足できる作品です。
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それもそのはず、作曲家フンパーディンクはワーグナーの助手を務めた経験があり、そうでなくてもこの時代の作曲家はワーグナーの呪縛にあっていたのだけど、うまいことそこから自分に、次の時代に必要なものだけをもって抜け出せた唯一の人。 |
19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツで大流行したメルヒェン・オペラだけれど、
今なお上演されるのは『ヘンゼルとグレーテル』だけなのだから。
ワーグナーが壮大な神話の世界で人々を眩惑させたのに対し、
フンパーディンクは童話を題材に、耳慣れた民謡を随所にちりばめてドイツ国民の心をなごませた。
濃厚なザッハトルテばかり食べていたら、無性に素朴なレープクーヘンが食べたくなるってもんですよね。
ああ、なんだかお腹が空いてきた。
シュトレンを一切れ、紅茶とともに頂こう。
今年はオペラティーの『クリスマスティー』を窓の外の雪景色を眺めながら淹れてみよう。
ポットの中にはコルシカ島の太陽が入っているのだから、もう寒さなんて怖くない!
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